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アラスカ和田重次郎顕彰会とカナダ和田重次郎顕彰会との協力連携を図るための「国際シンポジウム」が開催されました

カテゴリ: イベント,お知らせ,顕彰会の活動 — 2017年12月06日 水曜日

 

 和田重次郎の生涯を描いたみかん一座ミュージカル「オーロラに駆けるサムライ~和田重次郎物語~」をアラスカ・アンカレッジにて公演し、これを契機としてアラスカ・スワードにて重次郎像が建立されました。さらに、重次郎とタナナ平原で一緒に金鉱を発掘したフェリックス・ペドロの生まれ故郷であるイタリア・ファナーノで重次郎を紹介するシンポジウムが開催されるなど、和田重次郎の顕彰活動は、国際的になっています。

 そこで、重次郎の死後80年が経ち、資料の散逸も憂慮されることから、日本とアラスカ、カナダの各和田重次郎顕彰会が協力連携して、資料の収集保存と調査研究活動、また、世界各地にいる和田重次郎研究家の成果発表とイベント等の情報共有化を図るために、平成29年11月18日坂の上の雲ミュージアム2階ホールにて、「和田重次郎顕彰 国際シンポジウム」を開催しました。

 戒田節子みかん一座座長の司会進行、松浦宏之国際コーディネーターのアシスト、菅 紀子グラパムコモン カンパニー代表の通訳により、田中和彦和田重次郎顕彰会会長(南海放送社長)とトニー中澤カナダ顕彰会顧問(アラスカ顕彰会会長)、ティム・ミネザキアラスカ和田重次郎顕彰会副会長の三人がトークを交わした後、日本、アメリカ・アラスカ、カナダの三か国が協力連携を図るための調印式を行い、硬い握手を交わしました。

 今後、アラスカにて国際シンポジウムが開催されるほか、インターナショナルな和田重次郎ウェブサイトを立ち上げることで、重次郎の調査研究、情報共有化が図られ、顕彰活動はよりグローバルに展開されることとなります。

重次郎と一緒にタナナ平原で金鉱を発掘したフェッリクス・ペドロの生まれ故郷イタリア・ファナーノで開催されたシンポジウムに参加しました

シンポジウムのチラシ

 1903年に和田重次郎は、アラスカ・タナナ平原で金鉱を発掘し、登録申請するために、凍てつくユーコン川を犬橇でカナダ・ドーソンに駆け込みます。そのことが「ユーコン・サン紙」で大きく取り上げられたことから、金鉱堀がどっとタナナ平原に押し寄せます。これがアラスカ開拓史上名高い「タナナ・スタンピード」です。

 タナナ平原で一緒に金鉱を発掘していたのが、イタリア移民フェリックス・ペドロで、彼の生まれ故郷、イタリアのファナーノでは、マッシモ・トゥーキーが中心となって顕彰活動が行われています。

 2017年9月16日に、ペドロと和田重次郎のパネルが展示されているファナーノ郊外のトゥリナーノにある歴史博物館にて、シンポジウムが開催されることから、それに参加するために、顕彰会事務局長の上岡幹夫と通訳として菅 紀子さんが参加しました。

 ファナーノの住民30人ほどを前にして、パワーポインターを使い、重次郎の経歴と顕彰活動を紹介し、ファナーノ市民と交流を深めました。シンポジウムの後、ファナーノ市長と面会。ファナーノのエンブレムを表したペナントを渡されました。

 重次郎の生まれ故郷愛媛県・松山市とペドロの生まれ故郷イタリア・ファナーノが今後、交流を深めることを期待してやみません。

 

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